特別な知識がなくても簡単に始められる仕事として人気になったメルカリ物販。しかし、実際は儲からないという話もよく耳にしますよね。
ネットで検索すると、「メルカリ物販が儲からない理由」をたくさん見ることができます。しかし、情報が溢れすぎていてよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、メルカリ物販が儲からない本当の理由を調査し、初心者でも分かりやすく解説しています。また、メルカリ物販が儲からない時の対処法、儲けるためのコツもまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
メルカリ物販で儲からない理由
メルカリ物販で儲からない理由は、大きく分けて2つあります。1つは、そもそもメルカリが儲けにくい仕組みであるということ。もう1つは、売る方法が間違っているということです。
1つずつ詳しく説明します。
メルカリの儲けにくい仕組み
まずは、メルカリの儲けにくい仕組みについてです。メルカリが儲けにくい原因となってしまう仕組みはつ4あります。
- ライバルが多い
- 手数料が高い
- 送料を負担しなければならない
- 準備に時間とお金がかかってコスパが悪い
ライバルが多い
まず、メルカリ物販を行うにあたって、ライバルが多いという点です。
冒頭でも述べたように、メルカリは特別な知識がなくても簡単に始めることができます。スマホ一つでもできてしまうので、気軽に始める人がとても多いです。
ちょっとしたお小遣い稼ぎとして副業で始める人、少しでも足しになるようにと家事育児の合間にやっている人もたくさんいます。
利用者がとても多いということは、ライバルが多いということです。売り物が被ったり、似たようなものを売っていたりするので、自分の商品を見つけてもらいにくい、購入してもらいにくいといったデメリットが生じてしまいます。
そのため、なかなか売れなくて儲からなくなるのです。
手数料が高い
2つ目は、メルカリに払う手数料が高いという点です。
メルカリでは、出品したものが売れると、販売価格の10%が販売手数料として引かれてしまいます。他のフリマアプリと比べてみると、ラクマは販売実績に応じて4.5~10%、Yahoo!フリマは一律5%なので、メルカリの販売手数料は高めであることが分かります。
また、メルカリでの売上金を現金で受け取る場合、指定の銀行口座に振り込むことになります。指定口座に振り込む際は、金額に関わらず一律200円の振込手数料がかかります。
このように、メルカリでは、販売手数料と振込手数料が毎回かかります。こうした手数料を考慮して利益率を計算していかないと、損をしてしまうこともあるのです。
送料を負担しなければならない
3つ目は、商品を相手に届けるための送料を負担しなければならないという点です。
厳密に言えば、送料は負担しなくてもいいのですが、ユーザーが購入しやすいように、送料を負担する出品者がほとんどです。ほとんどの商品が送料無料で出品されているので、自分だけ送料負担で出品してしまえば、途端に売れにくくなってしまいます。
大型の商品になると送料は高くなるので、負担することになる送料をよく調べておかないと、赤字になってしまうことがあるのです。
準備に時間とお金がかかってコスパが悪い
4つ目は、準備に時間とお金がかかるため、コスパが悪くなりやすいという点です。
メルカリ物販を行うためには、
- 商品を仕入れる
- 1つ1つに写真や説明を添えて出品する
- 商品1つ1つの価格交渉に応じる
- 注文を受けたら梱包して発送する
といった手順が必要です。1つ売るだけでも、仕入れから梱包・発送まで手がかかります。儲けようと思ったらそれなりの商品数を扱わなければならないので、かなりの時間がかかります。
また、たくさんの商品を扱うとなると、保管や管理も行わなければなりません。梱包するための道具も揃えなければなりません。
メルカリ物販で儲けようと思うと、かなりの時間とお金がかかることが分かります。
こうした準備にかかるお金も含めて利益率を考えないと、赤字になってしまったり、手元にほとんど売上金が残らなかったりということになりかねません。
メルカリ物販で売れない人の共通点
次に、メルカリ物販で売れない人の共通点についてです。売る方法が間違っていて全然儲からない人は意外と多いです。メルカリ物販で売れない人は何を間違っているのか、売れない人の共通点を解説します。
仕入れる数が少ない
まず1つ目は、仕入れる数が少ないということです。
メルカリでは、販売手数料や振込手数料、仕入れから梱包・発送までにかかる準備金といったお金がかかってしまうので、1つの商品での儲けは数百円~数千円であることが多いです。
そのため、儲けようと思ったら、かなりの量を売らなければなりません。つまり、売れる商品をたくさん仕入れることが大切です。
しかし実際には、始めに莫大な資金を使って商品をたくさん仕入れることは難しいです。売れるか分からないのにたくさん仕入れるのは怖いと躊躇してしまったり、そもそも仕入れるための資金が少なかったりと、理由は人それぞれです。
たくさん仕入れてたくさん売れない人は、儲けも少なくなってしまいます。
売れやすい商品を出品していない
2つ目は、売れやすい商品を出品していないことです。
売れやすい商品、つまり、購入者のニーズに合っている商品は売れます。
売れやすい商品を扱うためには、メルカリの購入者の年齢層や性別を調べ、どんな商品を買いたくてメルカリを利用しているのか、しっかりとリサーチする必要があります。
しかし、リサーチが甘く、購入者のニーズを理解していないと、的外れな商品ばかりを出品してしまうので、いつまでたっても儲けは出ません。
タイトルや商品説明が雑
3つ目は、タイトルや商品紹介が雑だということです。
メルカリに限らず、フリマアプリを利用して買い物をするとき、まず目にするのがタイトルです。タイトルが気になると、商品の詳細を確認して、購入を検討します。そのため、購買意欲を持たせるようなタイトルや商品紹介の方が売れやすくなります。
しかし、多くの商品1つ1つに対し、購買意欲を搔き立てるタイトルを考え、丁寧な商品説明をつけるためには、かなりの時間と労力が必要になります。
1つ1つ丁寧にタイトルと商品紹介をつけていく余裕がないという人や、そもそもそういったスキルが不足している人は、なかなか商品が売れないという状況に陥りやすいです。
商品価格が適切でない
最後に4つ目は、商品価格が適切でないということです。
メルカリユーザーの多くは、安く商品を手に入れるためにメルカリを利用しています。つまり安い商品ほど売れやすいといえます。
そのため、商品の価格設定が高すぎると売れません。しかし、商品価格が低すぎると今度は利益が出なくなってしまいます。
ユーザーにとって購入しやすい安い価格でありながら、利益も出るように価格設定することが大切なのですが、実際は難しくてできていない人も多くいます。
メルカリ物販で儲けるコツ
メルカリ物販が儲からない理由を、メルカリの仕組みと売れない人の共通点の2つの視点から説明しました。
メルカリ物販で儲けるのは難しく感じますが、儲けるコツさえつかめば大きく儲けることも夢ではありません。実際に、メルカリ物販で月100万円以上売り上げている人もいます。
では、どうしたらメルカリ物販で儲けることができるのでしょうか。メルカリ物販で儲けるコツは、次の5つです。
- 需要のある商品を見つける
- 1円でも安く仕入れる
- 魅力ある写真を使う
- タイトルを工夫する
- 売れやすいタイミングで出品する
1つずつ説明します。
需要のある商品を見つける
まず、需要のある商品を見つけることが大切です。
先ほど説明したように、購入者のニーズに合っていない商品は売れません。そのため、需要のある商品を丁寧にリサーチする必要があります。
メルカリは、世間の縮図と言われています。つまり、世間で話題になっているトレンドアイテムは、メルカリでも需要があります。大ヒット中の映画やアニメのグッズや、トレンドになっているファッションアイテム等は、狙い目の商品です。
他には、子育てアイテムも需要が高い傾向にあります。メルカリのユーザーには、子育て中の主婦も多くいます。子育て中は節約志向が高いので、メルカリを使って安く商品を手に入れたいという主婦がたくさんいます。そういった人たちをターゲットにするのもいいでしょう。
ポイントは、メルカリユーザーの年齢層や性別、どんな商品を手に入れたいと思っているのかを丁寧にリサーチすることです。このリサーチが甘いと、購入者のニーズからずれたものばかりを選んでしまいます。
そして、ターゲットを絞ることもポイントです。「20代30代で、0歳~2歳の赤ちゃんがいる主婦」や「自宅で筋トレをしたいと思っている40代男性」というように、細かくターゲットを決めたほうが、需要のある商品を見つけやすくなるのでおすすめです。
1円でも安く仕入れる
需要のある商品を見つけたら、次に、その商品を1円でも安く仕入れます。
メルカリではできるだけ安く売りたいので、仕入れる時もできるだけ安く手に入れましょう。できるだけ安く仕入れることで、利益率も出しやすくなります。
物販総合研究所のデータによると、安く仕入れる方法として、メルカリユーザーの多くはAmazonや楽天市場等のネットショッピングまたはリサイクルショップを利用していることが分かります。
出典:物販総合研究所
Amazonや楽天市場のセールを狙って、かなり安く商品を手に入れているという声もあります。このように、少しでも安く購入できる方法を探って商品を仕入れましょう。
魅力ある写真を使う
商品を仕入れることができたら、次に出品準備です。その際に気を付けるポイントは、まず、魅力ある写真を使うことです。
メルカリで商品を購入する際、いちばん最初に見るのが商品の写真です。メルカリユーザーは、ネット検索もたくさんしていて目が肥えています。そのため、商品の写真を一目見ただけで「あり」か「なし」かを決めてしまいます。
写真全体が暗かったり、ぶれていたり、細かいところが見にくかったりする写真は、評価を下げてしまいます。逆に、広告に載っているような見栄えのする写真は、評価が上がり、購買意欲も上がります。
写真を撮るときは、照明やカメラのアングル、商品の背景など、細かくこだわりましょう。今はスマホの写真でも高画質できれいに撮れますが、できるなら、一眼カメラを使うとさらに見栄えの良い写真が撮れます。
タイトルを工夫する
商品の写真と同じように、タイトルも工夫が必要です。
商品のタイトルも、メルカリユーザーがぱっと見て購入を「あり」か「なし」か考えるものの1つです。
基本的には、「商品名」「 ブランド名や型番 」「カラー」といった情報を正確に載せるとよいと言われています。なぜなら、一目で商品のイメージが湧きやすく、印象も良いからです。
しかしこれだけでは、他の商品に埋もれてしまい、なかなかユーザーの目につきにくくなってしまうので工夫が必要です。
例えば、商品名を少し具体的にすると、タイトルだけで商品のイメージが分かりやすくなり、ユーザーの目につきやすくなります。「ブラウス」ではなく、「ボリューム袖ブラウス」にするなど、商品の特徴がぱっと見て分かるように工夫します。
また、「新品」「未使用」「全巻セット」など、その商品のアピールポイントを入れると、他よりも良い商品に感じられます。
さらに、ユーザーに検索されやすいワードを入れると売れやすくなります。多くのユーザーは、検索して商品を探すからです。自分だったらどんなワードで検索するだろうかと予想したり、検索窓に表示される検索候補を参考にしたりするとよいでしょう。
売れやすいタイミングで出品する
最後に、出品する際は売れやすいタイミングを狙います。
メルカリで出品した商品は新着順で表示されます。多くのユーザーは、新着順で上から順に商品を見ていくので、なるべく上の方に表示された方がたくさんのユーザーの目につき、売れやすくなります。
なるべく上に表示するためには、自分がターゲットにしているユーザーがメルカリを利用する時間帯に合わせて出品します。そのため、自分がターゲットにしているユーザーの多くがメルカリを利用する時間を予想する必要があります。
例えば、子育て中の主婦であれば、家事がひと段落ついた午前9時や10時、赤ちゃんが昼寝をするであろう13時や14時などが狙い目です。
筋トレをしたい40代会社員の男性だとすれば、帰宅して夕飯を食べてひと段落ついた夜の20時から就寝時間の24時頃までを狙うとよいでしょう。
このように、自分がターゲットにしているユーザーがメルカリを利用する時間を予想し、そこに合わせて出品することで、より多くのターゲットに見てもらうことができ、売れる確率もアップします。
まとめ
今回は、メルカリ物販は儲からないと言われる本当の理由について、メルカリの儲けにくい仕組みと売れない人の共通点という2つの視点から解説しました。
メルカリは利用者が多いのでライバルが多く、自分と同じ商品や似た商品が出品されやすいので売れにくくなってしまうということ、販売手数料や振込手数料といった手数料が高いこと、仕入れから梱包・発送まで時間とお金がかかるということが、儲けにくい仕組みだと分かりました。
また、売れない人の共通点は、仕入れの数が少ない、売れる商品を出品していない、商品説明やタイトルが雑、価格設定が適切でないということが挙げられます。
こうした理由からメルカリ物販は儲からないと言われますが、儲けるコツをつかめば、売り上げは伸びます。儲けるコツは、需要のある商品を見つける、1円でも安く仕入れる、魅力ある写真を使う、タイトルを工夫する、売れやすいタイミングで出品するという5つを紹介しました。
いかがだったでしょうか。ぜひ、メルカリ物販を行う際の参考にしてくださいね。